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16世紀から19世紀の印刷物

グーテンベルクが15世紀中頃に活版印刷術を考案して以来、その技術は社会に急速に広がっていきました。

20世紀初頭までは、一般的に書籍の文字部分は活版印刷で、イラスト部分は木版、銅板、石版などで印刷されていました。

それらの印刷方法は現代では、芸術やお札の印刷など特殊な分野でしか使われていない印刷方法で、非常に精巧であったり、立体的な質感であったり、独特の味わいのある印影が得られる特別な魅力がある印刷方法です。

​そこには、古物へのノスタルジアだけではなく、技術的、芸術的、歴史的な興趣があります。

THE NESTS & EGGS

​"A Natural History of the Nests and Eggs of British Birds" Francis Orpen Morris 1853年

牧師であり博物学者でもあったFrancis Orpen Morrisは、印刷職人であるBenjamin Fawcettに誘われ、1853年に"A Natural History of the Nests and Eggs of British Birds"を執筆しました。美しい巣と卵の図版は、木版を4色以上で重ね刷りし、手彩色で仕上げるという方法で制作されています。

図版の制作を担当したFrancis Lydonは、手彩色を行うための婦人チームを結成し、彼の妻もそこに参加し、これらの図版を仕上げたのでした。

​そのシンプルな構図は現代的で、今でも大変人気のある博物画です。

ELECTROTYPE PRINT

​"The octavo natureprinted British Ferns"

Thomas Moore & Henry  Bradbury 1859年

Electrotypeとは日本語では電鋳版と呼ばれ、型に金属を電着させて版を作る技法です。

Thomas MooreとHenry Bradburyは、やわらかい鉛に植物を直接押し当てて型を作り、そこから電鋳版を起こし図版を作成しました。

​そうして出来上がったのが、1859年に出版された『The octavo natureprinted British Ferns』です。

​19世紀初頭に見いだされた写真の発明に伴い、そこから版を起こす技術が急速に発展していく時代の中で、もう一つの自然のありのままの姿を残す方法を模索した、写真でもなく絵でもない独特の存在感を持ったこれらの図版は、現代の私たちに新鮮な驚きと芸術的インスピレーションを与えてくれます。

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